2019.6.08
<Mt.富士ヒルクライム>9日号砲、駆け上がれ世界の高嶺 全長24キロ、標高差1255メートル 1万人が挑む

今大会のエントリー数は9943人。台湾や中国、香港など海外からも約200人が参加する。大会は車種による部門はなく、性別や年齢によって14のカテゴリーを設定している。全カテゴリーを通じて最速タイムの男女各1人が総合優勝に輝く。
カテゴリー別の表彰のほか、ブライテストホープ賞として22歳以下(大会当日年齢)の出場者の中で、最も将来性のある走りを見せた男女各1人を表彰。19~20キロに設けたスプリント区間で最速タイムを出した男女各1人には山岳スプリット賞を贈る。
これまでのヒルクライムや国内主要レースの成績を参考に選ばれた約100人による「主催者選抜クラス」を設定しており、総合優勝は選抜クラスの選手が争う展開になりそうだ。
選手は富士吉田市上吉田の富士北麓公園を出発。最初の1.3キロはパレード区間で、スバルラインの料金所手前から記録計測が始まる。午前7時、主催者選抜クラスの80人らの第1スタートを皮切りに、同5分からは5分おきに申告タイムが速い順番にスタートする。
同大会のコースは、国内では最長レベルだが、ゴールの富士山5合目までほどよい勾配が続き、女性や初心者でも楽しむことができる。昨年の完走率は98.45%で、これまでの完走率の平均は98%を超えている。
完走者にはフィニッシャーリングが贈られる。1時間以内にゴールした人には、今大会から設けられたプラチナを贈呈。1時間5分以内の人はゴールド、1時間15分以内の人はシルバー、1時間30分以内の人はブロンズのリングとなる。それ以降のタイムの人には男子がブルー、女子はピンクのリングが贈られる。
大会開催に伴い、富士スバルラインは9日午前3時から午後1時45分まで一般車両は通行止めになる。
渡辺正志大会実行委員長は「来年は山梨県が東京五輪の自転車ロードレースのコースとなる。ますます自転車が注目される中、愛好家に人気で、地域活性化にもつながる今大会を多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。
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