2019.6.27

噴火「心の傷今も」 ジャワ島住民、体験語る 富士河口湖

インドネシアの小学校校長がメラピ山の噴火について語ったワークショップ=富士河口湖・勝山小

 県富士山科学研究所は26日、富士河口湖・勝山小で火山防災教育ワークショップを開いた。インドネシア・ジャワ島の活火山メラピ山麓の小学校関係者らが、メラピ山が噴火した際の体験や防災対策などを語った。
 同研究所によると、メラピ山は麓に多くの人が住み、観光地でもあることなどから富士山と環境が似ている。2010年に噴火し、300人以上が火砕流などに巻き込まれて死亡した。18年にも噴火している。県富士山科学研究所は同地域の小学校などで火山防災の出前講座を開いていることもあり、メラピ山麓にある3小学校の校長らが来日した。
 メラピ山の山頂から11キロ離れたグンガン小学校は、10年の噴火で起こった火砕流で校舎が焼失したという。校長は「大きな音を怖がったり、パニックになったりするなど子どもたちは心に傷を負った」と振り返り、音楽などの授業で心を癒やす取り組みをしていることを紹介した。
 山頂から8キロに位置するクプハルジョ小学校の校長は、円滑な避難のために姉妹学校と緊密に連絡を取っていることを報告した。ワークショップには自治体の防災担当者らが参加した。
 勝山小5年生を対象にした授業もあった。同研究所担当者が富士山噴火によって想定される被害について、立体模型を使いながら説明した。

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