2019.6.30

山中湖7割で観戦可、五輪・自転車ロード 下り坂、カーブは禁止 道志村は1割、住民落胆

 7月21日に開かれる2020年東京五輪の自転車ロードレースのテスト大会で、山中湖、道志の両村は28日、コース沿線の観戦エリアを発表した。山中湖畔は7割で観戦できる一方、道志村は1割にとどまった。下り坂や急カーブ、歩道がない区間での観戦を禁止しており、地元住民からは「想像していたよりも少ない」と残念がる声が上がる。
 テスト大会は五輪とほぼ同じコースで実施。武蔵野の森公園(東京都府中市など)を正午にスタートし、富士スピードウェイ(静岡県小山町)にゴールする189キロで行う。県内分は距離52・4キロ。レース中は最大で午前11時30分から午後5時50分まで車両通行止めの交通規制が敷かれる。1年後に迫った本番を想定し、課題をチェックするのが目的で、テスト大会の観戦可能、禁止エリアを基に、本大会のエリアも決定する見通し。
 東京五輪・パラリンピック組織委は安全確保のため、車道が狭い下り坂や急カーブ、歩道や縁石がない場所、選手の補給場所周辺などを観戦禁止エリアに設定。両村は28日、同組織委が策定した観戦可能、禁止エリアをホームページ上で公開した。
 山中湖村内で観戦できるのは湖畔沿いの約10キロ。ただ、平野交差点周辺までの国道413号や、旭日丘交差点から籠坂峠に向かう国道138号などは禁止。富士山と湖の撮影スポットとして人気がある、鉄砲木ノ頭(明神山)中腹の「パノラマ台」も観戦できない。
 道志村で観戦できるのは、水源の郷やまゆりセンターや道の駅どうし周辺のみ。9割近くで観戦が禁止される。村ふるさと振興課の担当者は「観戦できる場所は少ないが、選手や観客の安全面を考慮すれば仕方ない」とコメント。道路沿いの民有地や駐車場などを利用して、観戦できるスポットを整備できるかどうか検討するとしている。
 地元住民からは残念がる声が上がる。道志村の自営業男性(41)は「二度とないチャンスなのに、ここまで少ないとは。観戦エリアに観客が集中し混乱するのではないか」と話した。

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