2019.7.01

富士山登山者まばら きょう山開き、工事に悪天候重なる 

横殴りの雨で登山を諦め、引き返す登山客=富士山6合目付近

 富士山の山梨県側が7月1日に山開きを迎えるのを前に、登山客が6月30日、吉田口登山道5合目に集まった。ただ、早朝から横殴りの風雨に見舞われ、登山を諦めたり、途中まで登って引き返したりする登山客が続出。山頂付近の石積みの復旧工事により8合5勺地点から通行止めとなっていることも重なり、登山道の人影はまばらだった。
 5合目の総合管理センターによると、この日は早朝から雨が降り、強い風が吹く悪天候だった。建物内の電光掲示板は、最大瞬間風速20メートル以上を何度も表示。同センターに登山道の天候を問い合わせたり、登山を見合わせたりする登山客が目立った。
 静岡市から外国人の友人と訪れた女性(30)は「山開きの御来光を見るつもりだったが、とてもじゃないが登れない。麓で観光を楽しむことにする」と肩を落とした。シンガポールから来日した30代女性は「6、7合目まで行ってみて、場合によっては帰ってくるつもり」と話していた。
 一方、県などは山頂付近で神社の石積みが崩れている影響で復旧工事を進めており、8合5勺(3450メートル)で登山道を封鎖。チラシなどで山頂まで登れないことを周知しているためか、山小屋の宿泊の予約も低調という。
 富士山本8合目の山小屋トモエ館では、例年山開き前日は30~40組の予約があるが、今年は3組にとどまった。望月勉支配人(62)は「工事に加え天気も影響して過去10年で最も少ないのでは。歩いている登山者もまばらだった」と話した。

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