2019.7.02

令和初、雲間に御来光 富士山開き、出足は低調 

眼下に広がる雲海から浮かび上がった御来光=富士山5合目

 山梨県側の富士山で1日、「令和」になって初めての山開きを迎えた。断続的に雨が降る悪天候だったが、5合目では雲の隙間から御来光を拝むことができた。山頂付近の石積みの復旧工事で8合5勺地点から通行止めとなっていることも重なり、同日の登山者の出足は鈍かった。一方、通行止めのバリケードを越えて山頂への登山を強行する登山客が相次ぎ、復旧工事を一時中断する場面があった。
 山開き前日の30日は早朝から激しい風雨に見舞われ、登山を見合わせたり、途中まで登って引き返したりする登山客が続出。未明になると天候が回復し、午前4時半ごろにはオレンジ色の雲の合間から太陽が姿を現した。
 富士吉田市によると、1日午前0時~午後5時の間に6合目より上に登った登山者数は929人。丸一日で2106人が通過した昨年同日と比べると、「低調な出足」(市)。同市富士山課の担当者は「悪天候に山頂まで登山できない状況も加わり、登山客が落ち込んだ」と指摘する。
 県などは山頂付近の神社の石積みが崩れた影響で復旧工事を進めており、8合5勺より先を通行禁止にしている。山頂までの開通時期は未定。10日までに開通しなければ、同日に山開きする静岡県側3ルートのうち、吉田口登山道と合流する須走口登山道からの登頂にも影響が出る。
 一方、県道路管理課によると、通行止め箇所にはバリケードや工事を知らせる看板を設置しているが、この日は複数の登山客がバリケードを越え、工事を一時中断したという。同課は「通行止め区域に入られると、工事の進捗に影響が出る。今後は警備を強めたい」としている。

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