2019.7.21

あす自転車ロードテスト大会 五輪想定、早くもピリピリ 県内2村、混乱を警戒

 21日に開かれる2020年東京五輪の自転車ロードレースのテスト大会で、山梨県内でコースとなっている道志、山中湖の両村が観覧客の受け入れに向けて準備を進めている。ボランティアによる誘導や臨時駐車場で対応するが、関係者の間には「どれだけ訪れるのか想像できない」と、前例のないイベントを前に緊張感が漂う。当日はコース周辺で大規模な交通規制も実施。観覧エリアや規制の事前周知が不十分との指摘があり、現場の混乱を懸念する声も上がっている。
 18日、テスト大会で観覧者の駐輪スペースになる村総合運動施設で、山中湖村の職員が駐輪スタンドの組み立て作業をした。「用意した数で足りるのだろうか」。職員の一人は作業をしながら、苦笑いを浮かべた。
 テスト大会は本番とほぼ同じコースで実施。武蔵野の森公園(東京都府中市など)を正午にスタートし、道志、山中湖の両村を通過して富士スピードウェイ(静岡県小山町)にゴールする189キロで行う。来年の本番を想定し、競技運営上の課題を洗い出すことを目的としている。
 両村は観覧客の受け入れのため、山中湖中など3カ所に800台、道志小中など4カ所に535台の駐車場を用意(一部有料)。山中湖村総合運動施設には自転車200台の駐輪スペースも設ける。村内外から約580人がボランティアとして参加し、観戦者や歩行者を誘導する。
 村の担当者は「観覧客の人数は全く分からない。駐車スペースが余る分にはいいが、入りきれない観客も出てくるかもしれない」と懸念を明かした。
 組織委や県などはコース沿線で観戦可能・禁止エリアを設定。道志村は水源の郷やまゆりセンターや道の駅どうし周辺、山中湖村は湖畔沿いの約10キロ区間で観戦できるが、車道が狭い下り坂や急カーブ、歩道や縁石がない場所などは立ち入りを禁止する。
 県の担当者は「熱心なファンが規制を無視して観戦する可能性がある」と警戒。両村は会場の各地に職員を配置し、観客の様子を把握するとしている。
 テスト大会に伴い両村周辺で行われる交通規制を巡っては、大会組織委が6月中旬から具体的な規制内容をホームページなどで情報発信。山中湖村職員の1人は「周知が遅かったことは否めない。近隣市町村でも内容を把握していない人もいる」と指摘する。
 同村のタクシー会社で働く男性(61)は「観光シーズンが始まる時期。テスト大会を知らないで訪れる外国人客もいると思う。混乱が起きなければいいが」と不安そうな表情を浮かべた。

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