2019.7.24
第72回富士登山競走、26日号砲 最高峰4043人挑む

大会は1948年にスタート。当初は富士急行線富士吉田駅(現富士山駅)から山頂を目指すコースのみだったが、67年からスタート地点を市役所前に変更した。77年、第30回大会を記念して5合目コースを新設。85年からは女子の部を設けた。
3千メートルの標高差を駆け上がる過酷な山頂コース(21キロ)は、安全を確保するため、5合目関門(5合目コースのゴール)通過が第69回大会で2時間25分以内、または第70、71回大会で2時間20分以内の実績があるランナーのみエントリーできる。初参加や条件をクリアできないランナーは5合目コース(15キロ)になる。
エントリーは3月18日午後9時から始まり、5合目コースは12分間、山頂コースは20分間で定員に達した。5万円以上のふるさと納税を寄付した人の中から抽選で出場できる「ふるさと納税枠」も100人分用意した。
山頂コースは勾配が続き、アスファルト、土、岩場と路面も多様。特に6合目からは勾配がきつくなる。山頂付近のゴール直前には神社の石積みが崩れた箇所を復旧工事した影響で道幅が狭まっている場所もあることから、注意が必要だ。
スタートは山頂コースが午前7時、5合目コースが同8時半。各コースには通過制限時間を設けた関門があり、山頂コースは5合目(佐藤小屋付近)を同9時15分、8合目(富士山ホテル付近)を同11時、山頂は同11時半までに到着しなければリタイアとなる。5合目コースは1合目下の馬返しを同10時半までに通過しなければならない。ゴールの制限時間は正午まで。
歴代最高タイムは山頂コースの男子が2時間27分41秒(第64回)、女子が2時間51分36秒(第39回)、5合目コースの男子が1時間17分5秒(第69回)、女子が1時間32分12秒(第58回)。今大会にエントリーした最高齢は山頂コースが山崎常行さん(79)=福岡県、5合目コースが鎌田義孝さん(79)=神奈川県。
大会本部は参加者に対し、噴火災害や落石、転倒などの備えとして、折りたたみ式などのヘルメットのほか、ゴーグル、マスクを携行するよう強く推奨している。
今大会から前日受付が必須となり、25日午後1時~9時に市民会館駐車場で行う。閉会式会場も富士北麓公園から同駐車場に変更。参加者らが市街に立ち寄りやすくした。
◆忍者学校、シュート計測、吉田のうどん…前日からイベント多彩
富士登山競走前日の25日には、富士吉田市の下吉田二小体育館で、子どもたちを対象にした運動イベントなどが開かれる。
運動イベントはスポーツ用品メーカーの企画。「忍者学校」と題し、忍者の動きを通じて走ったり、投げたり、ジャンプしたりする動きを学ぶ。午前10時~午後4時に3回開催する。サッカーボールでシュートしたスピードを計測する企画もある。午前10時~午後3時半。
25、26の両日は市民会館駐車場にさまざまなブースが出店し、吉田のうどんやスポーツ用品などが販売される。25日には大会アンバサダーのほのかさんやプロトレイルランナーたちによるトークショーも行われる。
問い合わせは実行委事務局の市教委生涯学習課、電話0555(22)1111。
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