2019.8.04

富士登山者1万人減、7月

登頂規制、悪天候続く ヘルメット貸与は130個増

 7月の富士山の登山者数は6万1240人で、昨年同期に比べて1万463人(15%)減少したことが1日、富士吉田市のまとめで分かった。市は山頂付近で起きた崩落の復旧工事の影響で登頂が一時規制されたことや、悪天候が続いたことが要因と分析している。過去10年では箱根山や御嶽山の噴火の影響を受けた2015年(5万8672人)に次いで少なかった。一方、7月に6合目安全指導センターで貸与したヘルメットは837個で、昨年同期(707個)を130個上回った。

 市富士山課によると、登山者数は同センターでスタッフが目視でカウント。17年からは吉田口登山道沿いの山小屋「里見平★星観荘」付近に設置した赤外線センサーで計測した人数と合算している。

 久須志神社付近で階段状に積まれていた溶岩などが崩落したことを受け、県は山開きの1日以降も8合5勺(3450メートル)から山頂までを通行止めにして、復旧工事を進めた。

 9日に全面開通したが、梅雨明けが7月下旬となり天候不順が続いたため、登山者数は伸び悩んだ。市によると、最も少なかったのは悪天候だった4日の464人。最多は全面開通後初の土曜日となった13日で、4732人だった。

 ヘルメットは噴火災害や転倒、落石などから身を守る手段として、同センターで貸し出している。最も貸し出しが多かったのは28日の91個。外国人登山者が借りていくことも多いといい、市富士山課担当者は「安全に対する意識が高まっていると感じる。今後も啓発や指導を行う」と話している。

(2019年8月2日付 山梨日日新聞掲載)

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