2019.8.05

【富士山臨時支局】8合目救護所、通訳機を導入

外国人客増に対応 

24時間体制で傷病者に対応している医師や看護師ら。外国人登山者とのコミュニケーションのため、今シーズンから多言語通訳機「ポケトーク」を導入した=富士山8合目

24時間体制で傷病者に対応している医師や看護師ら。外国人登山者とのコミュニケーションのため、今シーズンから多言語通訳機「ポケトーク」を導入した=富士山8合目

 吉田口登山道8合目の救護所では、医師と看護師が24時間体制でけが人や急病人を受け入れている。外国人登山者が増えていることから、今シーズンは74言語に対応する多言語通訳機「ポケトーク」を導入。コミュニケーションを図りながら、治療に当たっている。

 今季は7月13日に開設した。救護所によると、これまでは高山病のほか、転倒時の切り傷や捻挫などで利用する人が目立ち、約120人が訪れた。夜通し歩いて山頂を目指す「弾丸登山」をしていて具合が悪くなる人、半袖と半ズボンで岩場を登ってけがをする人など「準備不足が原因の傷病も少なくない」(救護所)という。

 1日は富士吉田市立病院の天野力郎医師のほか、4人の看護師が交代で仮眠を取りながら救護所で患者に対応した。天野医師は「山ではいったん体調を崩すと、回復するまでに時間がかかる。前日に十分な睡眠を取り、装備を整えてそれぞれのペースで登山を楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。

 新たに導入したポケトークは、手のひらサイズの翻訳機。機械に話し掛けると、英語や中国語、韓国語など74言語の音声に翻訳する。三浦真樹看護師は「ポケトークを使うことで、これまでよりも詳しく症状や体の状態を把握できる。外国人登山者の治療に役立てていきたい」と話している。

(2019年8月3日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別