2019.8.07
【富士山臨時支局】霊峰撮り続けて100万枚
富士吉田・渡辺さん、07年から
富士吉田市上吉田5丁目の元中学校教師渡辺英一さん(62)が2007年から撮影していた、富士山の写真が100万枚を超えた。交通事故に遭い、歩くにはつえが必要だが、「これからも出掛け、いかに美しくきれいに撮れるかにこだわっていきたい」と話している。
同市出身の渡辺さんは、地元で中学教師を務めていた05年、交通事故で頸椎を損傷し、つえがないと歩けないようになった。
富士山の撮影は高校で写真部に所属していた長男に誘われたのがきっかけ。徐々にのめり込み、気温や湿度、風向きなどをノートに記録し、最適な撮影ポイントを探すようになった。
市内だけでなく、河口湖や山中湖、御坂峠の天下茶屋を訪れ、車内から富士山をとらえている。朝焼けの富士山を撮影する場合は本栖湖や精進湖、夕焼けは山中湖から狙うなど場所にこだわっている。撮影した写真はコメントをつけてブログにアップしている。
渡辺さんは「自分なりにデータを蓄積しても狙い通りに撮影できないことがある。だからこそ、きれいな写真が撮れた時の喜びが大きい」と話す。今後は200万枚を目指し撮影を続けていくという。
(2019年8月5日付 山梨日日新聞掲載)
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