2019.8.07

【富士山臨時支局】「令和」の印、伝統引き継ぐ

元祖室で押している「令和」とえとをデザインした焼き印=富士山8合目

元祖室で押している「令和」とえとをデザインした焼き印=富士山8合目

 令和最初の夏山シーズン。8合目の山小屋「元祖室」が金剛杖に押す焼き印の文字は「平成30年」から「令和元年」に変わった。今年も多くの登山客が杖を持ち込んでいる。

 川村一樹社長は、4月の新元号発表後、すぐに新しい鉄印を発注し準備を進めてきた。和暦とともに描かれる、えとのイノシシのデザインも「これまでより丸くかわいらしくした」(川村社長)。

 焼き印の利用は7割超が外国人だという。最近は飛行機で持ち運ぶことを意識してか、長さ約50センチの「ミニ金剛杖」に押すケースが多いという。

 電気熱を使った焼き印が増える中、元祖室はいろりの炭で鉄印を熱する昔ながらのやり方を続けている。時代が移り変わっても、一本の杖に思い出を刻む山小屋の伝統は続いている。

(2019年8月5日付 山梨日日新聞掲載)

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