2019.8.31

岩殿山で大規模崩落、大月

岩が登山道に剥がれ落ちた岩殿山(○で囲んだ部分が剥がれ落ちた部分とみられる箇所)

岩剥がれ登山道直撃

 大月市の岩殿山(標高634メートル)で28日までに、「鏡岩」と呼ばれる大岩壁の岩が剥がれ、四つある登山道のうち南側の「強瀬」ルートに落下した。登山道の手すりなどが壊れ、市は同ルートを通行止めにした。27日に大月市で震度2を観測した地震の影響とみられるという。通行止め解除の見通しは立っていない。同ルートは最も登山者が多く、市は秋の紅葉シーズンを控え、通行止めの長期化による観光面への影響を懸念している。

 市産業観光課によると、岩殿山は東西南北に「岩殿」「浅利」「強瀬」「畑倉」の四つの登頂ルートがある。27日朝に「強瀬」の利用者から、手すりのパイプが倒れているとの連絡があり、市が調査したところ、鏡岩の上部で大規模な崩落を確認。剥がれ落ちた岩が登山道に直撃したとみられるという。

強瀬ルート 新たに通行止め 市は28日午前9時から、利用者の安全を確保するため、「強瀬」の丸山公園から山頂付近の「浅利」との合流地点まで約400メートルを通行止めとし、規制ロープと看板を設置した。

 登頂ルートのうち「浅利」と「畑倉」は通行できるが、「岩殿」は2017年から台風による土砂崩落の影響で登頂できない状態が続いている。「強瀬」はJR大月駅から距離が近く、利用者が最も多いことから、市担当者は「観光面への影響は小さくない」と話す。

 岩殿山は富士山の眺望に優れる景勝地で、秋は紅葉も楽しめる。市は今後、県や専門家らと現場の安全性を確認し、通行止めの解除時期について協議する。市担当者は「岩の風化が進んだ場所もあり、さらに剥がれ落ちる危険性もある。登山道の利用者の安全を最優先に考え、解除時期を判断したい」と話している。

(2019年8月29日付 山梨日日新聞掲載)

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