2019.9.14

富士登山1万867人減

2年連続20万人割る

 富士吉田市は11日、富士山の夏山シーズン(7月1日~9月10日)の登山者数は18万5807人で、昨シーズンより1万867人(5.5%)減少したと発表した。山開き直後に山頂付近の復旧工事で登頂できなかったことや、天候が不安定な日が多かったことなどが要因とみられ、2年連続で20万人を下回った。一方、ヘルメットの貸与数は3322個で昨シーズンより5割以上増加した。

 市富士山課によると、登山者数は6合目の安全指導センターでスタッフが目視でカウント。2017年からは、吉田口登山道沿いの山小屋「里見平★星観荘」付近に設置した赤外線センサーで計測した人数と合算している。

 今シーズンは山開き後約1週間、山頂付近で崩れた石積みを復旧する工事が行われ、山頂までの登山ができなかった。さらに梅雨明けの遅れやお盆以降に天候が不安定な日があったことなどが、登山者数の減少につながったとみられる。

 登山者数は世界文化遺産登録(13年)に向けた機運の高まりを受け、10年に25万9658人を数えるなど20万人以上が続いた。箱根山や御嶽山の噴火の影響を受けた15年は20万人を割り込んだが、16、17年は20万人以上となっていた。

 今シーズンは1合目下の馬返しの休憩所「お休み処」で計測した、麓からの登山者数も、昨シーズンより3665人(20.8%)減少し、1万3958人だった。

 一方、富士登山の安全対策の一環として、同センターで貸し出したヘルメットは、昨シーズン(2166個)より1156個(53.4%)増加。1日平均46.1個だった。

 8月下旬に山頂付近の登山道で女性が落石に当たって死亡した事故以降に貸し出しが急増しており、同課は「安全に対する登山者の意識が高まった」とみている。

(2019年9月12日付 山梨日日新聞掲載)

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