2019.10.05
高校生に地元の魅力発信
富士吉田市が慶大と連携し講座
富士吉田市は包括的連携協定を結んでいる慶応大と協力した連続講座を始めた。高校生が対象で、富士北麓地域の歴史や文化などをテーマに開催。地域の魅力を感じ、将来、地元で活躍するきっかけにしてもらうのが狙い。
1回目の講座は9月28日、市役所で開催。慶応大の宮家準名誉教授が「富士山と日本人」と題して講義し、吉田高、富士学苑高の生徒12人が参加した。
宮家名誉教授は富士山を信仰の対象としてきた歴史などを解説し、「富士山は富士吉田市民だけでなく、日本人全体の心のよりどころになっている」と強調。浮世絵に描かれた姿の美しさから、ヨーロッパを中心に人気となってきたことも紹介した。
高校生たちは富士山の噴火が日本人の信仰心に与えた影響や、富士講を継承するために必要なことなどについて熱心に質問。宮家名誉教授は「これからも富士山を誇りに思いながら生活してほしい」と呼び掛けていた。
市は今後、市内の高校生からの要望も聞きながら、講義内容などを調整。随時講座を開いていく。
(2019年10月3日付 山梨日日新聞掲載)
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