2019.10.18
三島由紀夫の自筆資料45点
山中湖・文学館で特集展示
山中湖村の三島由紀夫文学館(佐藤秀明館長)は16日から、開館20周年を記念し「ここで見つかった資料たち」と題した特集展示を始める。1999年の開館以来、同文学館で初公開された作家三島由紀夫の自筆資料45点を展示。20年間の研究の成果をコンパクトに紹介している。
常設展の一角にコーナーを設置。代表作「豊饒の海」の創作ノートや、10代の頃につづった習作や作文などの原稿が並ぶ。また、山中湖村が2020年東京五輪で自転車競技のコースの一部になっていることから、五輪関連の資料も展示する。三島は特派記者として1964年大会を取材。ボクシングや開閉会式の様子を記したノートがある。
同文学館研究員の井上隆史さんは「資料発見のたびに作品は生まれ変わっている。そのことが体感できる展示」と話している。特集展示は来年5月10日まで。
(2019年10月16日付 山梨日日新聞掲載)
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