2019.11.21

道志の観光、今秋も打撃

国道413号、台風で長期通行止め 道の駅や飲食店客半減

通行止め区間 台風19号による土砂崩落で相模原市内の国道413号で通行止めが続き、道志村内の観光が打撃を受けている。神奈川県側からバイクのツーリング客や観光客が村内を訪れることができず、道の駅や飲食店は売り上げが激減。国道413号は昨秋にも台風による土砂崩落で通行止めになっており、書き入れ時の紅葉シーズンに2年連続で集客が見込めない事態になっている。通行止めは年内には解除される予定だが、関係者は「売り上げへの影響は計り知れない」と嘆いている。

 「冬は雪や路面凍結でツーリング客が減る。集客が期待できる紅葉シーズンに通行止めが続くのはつらい」。道の駅どうしの運営会社の担当者は声を落とした。

 相模原市と国土交通省相武国道事務所によると、国道413号は台風19号の影響で、山梨県境に至る相模原市緑区青野原と同青根間の8カ所で土砂崩れがあり、このうち2カ所は道路が完全に崩落。台風19号が接近した10月12日から通行止めが続いている。

 道の駅どうしは10月14日、営業を再開したものの、利用客と売り上げが、いずれも例年と比べ8割程度減少。台風19号の接近から1カ月以上経過した今も客足が戻らず、例年の5~6割程度にとどまっている。

相模原市内の通行止めでツーリング客が減っている国道413号=いずれも道志村

相模原市内の通行止めでツーリング客が減っている国道413号=道志村

 国道413号は昨年10月に台風24号が接近した際も土砂崩れが起き、今年4月まで通行止めが続いた。村内の観光関係者からは「2年連続で紅葉シーズンに国道が通行止めとなり、売り上げへの影響は計り知れない」(村観光協会)と嘆く声が漏れる。

 県境近くの飲食店「両国屋」は台風19号以降、キャンセルが相次ぎ、来店客も例年の半分に減った。同店経営者は「2年連続の長期にわたる通行止め。収益が見込めず頭が痛い」とこぼす。

 相模原市と国交省によると、国などが復旧作業に当たっており、12月中には通行止めを解除する見通し。ただ、一部区間は片側通行などが続き、「完全復旧の時期はまだ具体的に示せない」(相模原市の担当者)という。

 道志村の諏訪本栄総務課長は「2年連続の長期間の通行止めで、売り上げ低迷に苦しんでいる関係者は多い。観光だけでなく生活道路でもあるので、相模原市と連携して今後の再発防止策を含めて、対応を検討していきたい」と話した。

(2019年11月19日付 山梨日日新聞掲載)

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