2019.12.09

定点撮影の富士、ネットで配信

静岡の男性、山梨にもカメラ設置へ

撮影した富士山の画像を確認する大田黒敦雄さん=忍野村内野

撮影した富士山の画像を確認する大田黒敦雄さん=忍野村内野

 静岡県長泉町のソフトウエア開発会社社長大田黒敦雄さん(63)は23年にわたり、定点カメラで撮影した富士山の写真を掲載するインターネットサイト「ずっと富士山」を運営している。現在は静岡県内の3カ所から撮影しているが、山梨県側から高画質の富士山を撮影するためにカメラを設置する計画を進めていて、インターネットで資金を募っている。

 大田黒さんは熊本県出身。静岡県でソフトウエア開発会社を立ち上げた後の1996年、ふるさとの熊本県で暮らす祖母に富士山の姿を気軽に見てもらいたいとサイトの運営を始めた。最初に沼津市西浦にカメラを設置し、静岡市清水区吉原、小山町にも増設した。

 5分おきなどに自動で撮影した写真データを専用のサーバーに送信し管理する仕組みで、リアルタイムで富士山を紹介している。日の出や星空など撮影する対象や時間帯に合わせてシャッター速度やISO感度などを設定している。これまで撮影した富士山は75万コマにのぼるという。

 資金を募っている新プロジェクト「ぐるっと富士山」では、山梨県側の2カ所にカメラを設置する。一つは飾り巻きずし講師などとして活動する忍野村内野の後藤直子さん(51)の自宅2階に置く予定。富士山の写真を紹介し合うフェイスブックを通じて知り合ったといい、4日は大田黒さんが後藤さんを訪ね、2階のベランダでカメラの調整などを行った。

 残るカメラの設置場所は河口湖や山中湖の近くを想定している。富士山がきれいに見えるホテルなどの高層階に設置できるかどうかを考えているという。20日までにインターネットのクラウドファンディングで100万円を集め、カメラ購入や制御システムの構築などに活用する。

 高齢者にもテレビ画面で気軽に富士山の姿を見てもらおうと、寄付した人への返礼品としてテレビをインターネットに接続できる機器も用意している。

 大田黒さんは「きれいな富士山を見るのが楽しいし、富士山を見た人に喜んでもらえることがうれしい。高性能カメラを使い、感動的な富士山の姿を届けたい」と話している。

(2019年12月7日付 山梨日日新聞掲載)

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