2019.12.09

御師料理の歩み振り返る

ふじさんミュージアム企画展 写真で紹介、器や資料も

御師料理を紹介している企画展=富士吉田・ふじさんミュージアム

御師料理を紹介している企画展=富士吉田・ふじさんミュージアム

 富士講信者の宿坊である御師の家で振る舞われていた「御師料理」の歴史や特徴などを紹介する企画展「富士山と御師料理」が、富士吉田市のふじさんミュージアムで開かれている。調査を基に再現した料理の写真など約50点を展示している。

 御師料理は、富士講が盛んだった江戸時代は肉食が禁忌とされ、修験道の影響も受けたため、精進料理をベースにしたとされる。主な食材としてヒジキや昆布、ゴボウ、ジャガイモ、夕顔などが使われたが、御師料理としての明確な定義はなかった。

 市は2015年度から御師料理を学術的に体系化しようと調査を実施。くらしき作陽大准教授で女子栄養大特任教授の向後千里さんらを中心に御師の家の関係者に話を聞いたり文献を調べたりして、実態の把握に取り組んできた。

 企画展は、調査に基づいて再現した御師料理を紹介。朝食はご飯や夕顔のみそ汁、漬物、イワシの焼き魚などで、昼食は梅干し入りのおにぎりや昆布の煮物などが入った弁当を用意。夕食はご飯、豆腐とシイタケのみそ汁、煮しめ、刺し身、アユの塩焼きなどを振る舞っていたという。

 江戸時代、富士講信者が太々神楽を奉納する際の献立を記した資料や、御師の家で使われていた食器や包丁、弁当箱なども並んでいる。

 23日まで。午前9時半~午後5時。入館料は一般400円、小中高校生200円。富士吉田市民は無料。火曜休館。

(2019年12月7日付 山梨日日新聞掲載)

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