2019.12.20

富士登山鉄道、有識者ルート案提示

スバルラインを活用

 山梨県は17日、東京都内で有識者らによる「富士山登山鉄道構想検討会」(会長・御手洗冨士夫経団連名誉会長)の第3回理事会を開き、導入する場合のルートとして、富士山有料道路(富士スバルライン)を活用する案をまとめた。交通システムは今後、小型の鉄道や次世代型路面電車を想定して検討を進める。

 理事会には11人が出席。県担当者が5合目までのアクセス交通に求められる視点として、増加する富士山の来訪者の平準化や環境負荷の改善、災害時に安全な避難輸送が可能なことなどを示した。「土地改変を行わなくても、導入に必要な空間が十分に確保できる」とし、富士スバルラインを活用する案を提示した。

 出席者からは「一般車両を通行させなければ環境負荷が減るのでは」「救急車両は通行できた方が良い」「地元が納得する形にすることが重要だ」などの意見があった。全員がルートの提案を了承した。

 一方、導入する交通システムの候補は(1)小型の鉄道(2)次世代型路面電車(LRT)(3)燃料電池などを積んだ連接バス-とし、ロープウエーなどの活用は強風への対応が課題となることなどから見送るとした。

 来年2月の検討会総会でルートや交通システムについて意見集約。同3月に中間報告をとりまとめ、地域住民への説明会で理解が得られれば、県は鉄道を導入するかを最終判断する。

(2019年12月18日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別