2019.12.28

競馬山の丸子神社と蚕影神社再建

西桂住民有志、お宮整備 歴史を伝承、観光名所に

丸子神社の前で神事を行う関係者=西桂町下暮地

丸子神社の前で神事を行う関係者=西桂町下暮地

 西桂町の住民有志でつくる「競馬山桜の会」(高尾一男会長)は、下暮地の競馬山にあった丸子神社と蚕影神社を再建した。地元住民は山頂で明治末期ごろまで競馬を行っていたが、競馬の終了とともに入山者は少なくなり、馬場周辺は草木が生い茂るなどして荒廃。神社は風雨で朽ちてしまったことから、山の歴史を後世に伝えようと同会が中心となって再建を進めてきた。同会は「地域住民や観光客ら多くの人が集う場所になってほしい」としている。

 町産業振興課によると、競馬山は富士急行線三つ峠駅から北東約500メートルに位置する。山頂では娯楽として地域住民による競馬が行われ、山頂には1周約500メートルの馬場跡が残っている。

再建された丸子神社=西桂町下暮地

再建された丸子神社=西桂町下暮地

 同会によると、神社は小さなほこらのような形で山頂に建立されていた。丸子神社は、戦地に赴く兵士が戦勝や戦地からの生還を祈願したとされる。蚕影神社は養蚕の神様として地元住民に親しまれ、「おしら神さん」と呼ばれていたという。

 同会はこれまで、競馬山の歴史を伝え町の観光名所とするため、遊歩道などを整備してきた。神社があった場所には丸太を立てて目印としていたが、お宮を設置し、雨でぬれないように屋根を整備することにした。同会が中心となって資金を出し合い、12月から整備してきた。

 21日に同会メンバーや地権者ら関係者約30人が山頂に集まり、竣工式と鎮座祭を行った。高尾会長は「神社を再建することができ、うれしく、安堵している。山の歴史伝承や神社の適切な管理のため、後継者を育てていきたい」と話している。

(2019年12月26日付 山梨日日新聞掲載)

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