2020.1.06

河口湖美術館で富士山写真大賞展

金賞・門脇さん(静岡)ら50点

 四季折々の中でさまざまな表情を見せる富士山の姿を捉えた写真を紹介する展覧会「第21回富士山写真大賞」が3月29日まで、富士河口湖町の河口湖美術館で開かれている。

 同美術館の新春恒例の企画。県内外の450人から1468点の応募があり、写真家の三宅修さん、横山宏さんが審査した。

 最高賞の金賞は、富士天空に出現した紅色に染まる雲を捉えた門脇秀一さん(静岡)の「魚彩雲」。不思議な雲の形態と色彩が画面に満ちあふれ、「独特な精彩を放って印象深い」と評価された。

 銀賞は加藤利忠さん(静岡)の「閃光富士山」。暗闇に浮かび上がる富士山と雲間に光る稲妻を写したドラマチックな光景で、「微妙なシーンを見事に写し止めている」と講評された。銅賞の竹村幸和さん(富士吉田市)の「月光の湖畔」は、富士山上空や周囲を取り巻く雲をダイナミックに表現。「画面全体ににじむ得もいえぬ雰囲気が漂った作品」との評価を得た。

 入賞作について横山さんは「山頂周辺にかかる、さまざまな表情の雲の形態や太陽光から生じる色彩の変化を巧みに狙い、写し取った力作が多い」と総評し、何度も通い詰めてシャッターチャンスをつかんだ努力をたたえた。

 山梨関係では、4位に当たる優秀賞(計6人)に筑木親久さん(鳴沢村)が選ばれたほか、8人が入選した。

 展覧会では入賞・入選した50点を展示している。火曜休館。

(2020年1月4日付 山梨日日新聞掲載)

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