2020.1.13
富士五湖の研究紹介、富士山研
パネル、調査機展示
富士吉田市上吉田の県富士山科学研究所は冬季企画展「富士五湖の研究最前線1」を開いている。富士五湖の水の由来や湖底湧水について、研究成果を交えて紹介している。
富士五湖は富士山の噴火活動によって谷やくぼ地がせき止められて誕生したことや、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖の面積や水深をパネルで解説。御坂・丹沢山地に降った雨水や雪解け水、富士山の地下水などが湧き出ていることも説明している。
研究所は2013年から河口湖の湖底を調査し、16年からは山梨大と共同で実施している。展示では湖の中央付近に位置する鵜の島の東方約100メートルの湖底で、御坂山地からの地下水が湧き出ている湧出口を確認したことを紹介。フジマリモなどが生育している様子をとらえた写真、湖底の調査に使用した機材なども展示している。
研究所は「河口湖の湖底湧水の実態が徐々に明らかとなってきたが不明な点も多い。季節ごとの湧水量の変化や変化の要因なども調査していきたい」としている。
3月15日まで。午前9時~午後5時。
(2020年1月11日付 山梨日日新聞掲載)
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