2020.1.18

富士吉田で神事「筒粥」豊凶を占う

今年の作物、平年並み

 富士吉田市下吉田3丁目の小室浅間神社で14日夜から15日未明にかけて、農作物の豊凶などを占う「筒粥神事」が行われた。農作物は平年並みかやや不作、富士登山者は昨年並みかやや上回る、との結果が出た。

 筒粥神事は、流鏑馬で知られる同神社で800年以上続けられているという伝統行事。神事をつかさどる「占人」が、かゆを炊く大釜に米2升とアワ5合、長さ17センチほどのヨシ24本を付けた「粥柱」を入れて煮る。ヨシに入ったかゆの量で稲や大麦、小麦、アワといった作物18種類ごとの豊凶や、富士山を参詣登山する「道者」の数を占う。

 14日は午後9時すぎから本殿で神事を行った後、筒粥保存会の占人6人と氏子総代らが境内の「筒粥殿」にこもった。10時前にまきに火をつけ、釜の水が沸くと米やアワを投入した。筒粥殿が熱気に包まれる中、占人が何回も釜をかき混ぜながら粥柱を立てて煮込み、15日午前0時半すぎに炊き上がった。

 占人が引き上げたヨシを順番に割り、中に入ったかゆの量を確認したところ、平年並みにかゆが入っていたため、農作物は「平年並みかやや不作」と出た。一方、富士登山者は「昨年並みかやや上回る」との結果だった。

 カツの木の焼け具合などから1カ月ごとの天気も占い、「全体的に雨が多く、風が強い月もある」との結果だった。占いは2時半ごろまで行った。

 渡辺平一郎宮司は「今年は天候不順で農作物がやや不作になる可能性があるようだ。影響が大きくならないことを願っている」と話していた。

釜に「粥柱」を入れ、かゆを煮る占人=富士吉田・小室浅間神社

釜に「粥柱」を入れ、かゆを煮る占人=富士吉田・小室浅間神社

かゆが炊き上がるのを待つ占人ら=富士吉田・小室浅間神社

かゆが炊き上がるのを待つ占人ら=富士吉田・小室浅間神社

農作物の豊凶などを占う占人ら=富士吉田・小室浅間神社

農作物の豊凶などを占う占人ら=富士吉田・小室浅間神社

(2020年1月16日付 山梨日日新聞掲載)

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