2020.1.28
観光客にマスク配布、富士北麓
消毒呼び掛けも
中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中、春節に伴う中国の大型連休に合わせ、多くの中国人観光客が訪れている富士北麓地域で25日、美術館がマスクを無料で配布したり、祭りの会場で主催者が手指のアルコール消毒を呼び掛けるなど感染予防の動きが見られた。
富士河口湖町河口の河口湖音楽と森の美術館(稲川素子館長)はこの日、希望する入館者にマスクを無料で配布する取り組みを開始。感染予防や、マスクを着用していないことを不安に思う人に安心してもらうことが目的という。
マスクは大きさの異なる3種類を用意。日本語、中国語、英語で表記した掲示で利用を呼び掛けており、この日はマスクを着用する観光客らの姿が見られた。2月5日まで配布する予定。
堀内正一副支配人は「毎年、春節には多くの中国人観光客が訪れる。不安なく楽しんでもらいたい」と話した。
富士河口湖町西湖の西湖野鳥の森公園で同日開幕した「西湖樹氷まつり」(同実行委主催)の会場では、手指のアルコール消毒液が用意され、来場者に利用を呼び掛けた。実行委担当者は「会場で飲食を提供していることもあり、感染を予防するために初めて準備した」と話していた。
(2020年1月26日付 山梨日日新聞掲載)
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