2020.1.30

関東伝統工芸士会長賞に「富士山印」

富士山と四季の花などを描いた甲州手彫印章の「富士山印」

富士山と四季の花などを描いた甲州手彫印章の「富士山印」

 2019年度の関東伝統工芸士会作品コンクール(関東伝統工芸士会主催)で、印伝の山本(甲府市朝気3丁目)の甲州印伝「紫檀木画槽琵琶柄合切袋」と立川印房(甲斐市富竹新田)の甲州手彫印章「富士山印」が、関東伝統工芸士会長賞に選ばれた。

 コンクールは関東伝統工芸士会(田代隆久会長)が毎年開催し、19回目。新しいアイデアや表現を取り入れた工芸品を募集し、加茂桐たんすや東京銀器など24産地から31点の応募があった。

 このうち、富士山印は、富士山と四季の花などを取り入れた柄を採用した甲州手彫印章。5種類を用意し、名前やアルファベット2、3文字を手彫りして仕上げる。あらかじめ富士山などの模様を彫り込んであり、即日販売が可能。伝統工芸士で立川印房の立川智さん(67)は「ペーパーレス化が進み、印章の需要は低下している。受賞を励みに、これからもさまざまな提案をしていきたい」と話している。

(2020年1月28日付 山梨日日新聞掲載)

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