2020.2.02

「路面電車が最優位」

有識者検討会、富士登山鉄道で中間報告 

富士山登山鉄道構想中間報告骨子の要点

 山梨県は30日、東京都内で有識者らによる「富士山登山鉄道構想検討会」(会長・御手洗冨士夫経団連名誉会長)の第4回理事会を開き、富士山有料道路(富士スバルライン)上への「次世代型路面電車(LRT)敷設が最も優位性が高い」とする中間報告骨子をまとめた。

 理事11人が出席し、県担当者が骨子案を提示した。骨子案では環境や景観への影響や技術的観点などで、LRTやケーブルカーなど五つの交通システムを比較。土地改変や森林伐採が不要で、緊急車両が道路を通れるLRTを敷設するのが「優位性が高い」とした。

 出席者は骨子案を了承。理事の松浦晃一郎・元国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長は「ユネスコに詳しい資料を出し、反応を見る必要がある。LRTなら批判されないと思う」と述べた。「積雪や雪崩への対策が必要」などの意見もあった。

 長崎幸太郎知事は「具体的なイメージが決まり、ようやく地元と議論を開始できる。地域全体に必ずプラスになると思うので懸念を拭い去りたい」と述べた。検討会は2月6日に総会を開き、3月に中間報告をとりまとめる。地元説明会で住民の理解が得られれば、県は鉄道を導入するかを最終判断する。

(2020年1月31日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別