2020.2.10

織物の糸巻き、容器に再生

協力隊員・片岡さん「富士吉田の魅力、商品に」

糸巻き(左)と片岡さんが作ったあめの容器(右)

糸巻き(左)と片岡さんが作ったあめの容器(右)

 富士吉田市地域おこし協力隊の片岡美央さん(25)は、郡内織物の製造工程で出る「糸巻き」などを使い、Tシャツやあめの容器などの商品を作る取り組みをしている。糸巻きは織り機に送る糸を巻き付けたもので、捨てられることが多い。片岡さんは「これからも地域に根付いたものを活用し、市の魅力を発信していきたい」と話している。

 片岡さんは東京都出身。東京造形大などで織物のデザインを学んだ。郡内織物の業者や同大の学生らでつくる「フジヤマテキスタイルプロジェクト」に参加し、お風呂から湯煙が立ち上る様子をデザインしたポシェットを製品化した。

「糸巻き」を使った商品の開発に取り組んでいる片岡美央さん=富士吉田市富士見1丁目

「糸巻き」を使った商品の開発に取り組んでいる片岡美央さん=富士吉田市富士見1丁目

 昨年4月から市地域おこし協力隊として活動。傷のついた生地や端材を活用して富士山をデザインしたTシャツを作ったほか、使用済みの糸巻きをNPO法人「母さんの楽校」(富士吉田市)が生産するあめ「はす池キャンディ」の容器としてアレンジした。

 糸巻きは使用後に再利用されることもあるが、多くが廃棄される。片岡さんは「その土地ならではの生活に根付いたもので、ごみと思ったことはない。最初に見た時、何かに使えると感じた」という。

 あめの容器は、円すい形の糸巻きの先端から鈴をつけたひもを引っ張ると、6個のあめが連なって出てくる仕組み。昨年12月に市内で開かれたイベント「ハタオリマチのクリスマス」では約80個を販売。その後も問い合わせがあるなど好評だという。

 NPO法人では市内の60~80代の女性があめ作りに取り組んでいて、理事長の加藤とく江さん(75)は「若い世代の発想でかわいらしいデザインに仕上がっている」と喜ぶ。「富士吉田には昭和レトロな雰囲気の街並みなど古き良きものがたくさんある」と言う片岡さん。「これからも富士吉田ならではの商品を生み出していきたい」と話している。

(2020年2月8日付 山梨日日新聞掲載)

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