2020.2.11

短歌「富士山大賞」入賞者決まる

羽田さん(富士吉田)準大賞 県勢初「山開きの慣習詠む」

 全国から富士山に関する短歌を募集した「富士山大賞」(同実行委員会など主催)の表彰式が8日、東京都内で行われ、山梨県内からは富士吉田市の羽田真智子さん(74)が準大賞に選ばれた。県勢の準大賞以上の受賞は初めて。羽田さんは「評価され、とてもうれしい」と喜びを語った。

 富士山大賞は4回目。富士山に登った感動、思い出などを詠んだ短歌を募集した。幅広い年齢層から1千首余りが寄せられ、大賞、準大賞2首、学生最優秀賞2首、優秀賞10首などを選んだ。

 羽田さんの作品は、「店先にひじきじゃが芋煮物の具御山開きの夏がはじまる」。審査員からは「リズムが良く、富士山が望める地元でなければ詠めない、香りまで漂ってくるような臨場感があり、それが夏の始まりを告げるという描写が素晴らしい」との講評があった。

 羽田さんは富士山大賞に毎回参加しているといい、山梨日日新聞の取材に「常に富士山が身近にあり、山開きの慣習を日常として詠んだ。こういう形で評価され、とてもうれしい」と話した。

 このほか学生最優秀賞に、甲府東高・松下萌さんの「教室の窓の向こうに見える富士履修の日々が離愁に変わる」と、富士河口湖高・柏木美汐さんの「山小屋の小さなあかり見えたとき夏の富士山すぐそこにある」が選ばれた。優秀賞にも渡辺紀子さん、渡辺涼さんの県内2人が入った。

〈羽田さんの作品〉  
店先にひじきじゃが芋煮物の具
御山開きの夏がはじまる

(2020年2月9日付 山梨日日新聞掲載)

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