2020.2.15
郡内織物支える修理職人に焦点
富士吉田で織り機企画展
郡内織物の織り機を修理する職人にスポットを当てた企画展「織り機に集う」(富士吉田織物協同組合主催)が、富士吉田市富士見1丁目の複合施設「FUJIHIMURO」で開かれている。
廃業した市内の織物業者から持ち込んだ織り機を展示。歯車や電気系統の部品など織り機に使われているパーツも並ぶ。織り機を題材にした芸術作品もあり、糸と光、織り機の映像を使っている。壊れた部品や劣化したゴムなども額装して並べている。
会場では織り機を修理する職人の渡辺徳重さん(73)=富士吉田市=が、部品を取り外したり織り機を組み立てたりする作業を実演。金、月曜に行う予定だが、施設担当者は来場する前に予定を確認するよう呼び掛けている。
イベントは織物産業の落ち込みなどに伴い職人の数が減少し、技術の伝承が課題となっていることから企画した。織り機の運搬や洗浄などの費用に充てるため、3月末までクラウドファンディングで資金を募っている。
企画展は3月29日まで。金~月曜の午前11時~午後4時。問い合わせはふじよしだ定住促進センター、電話0555(73)9438。
(2020年2月13日付 山梨日日新聞掲載)
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