2020.2.22

切符、キーホルダーに

西桂の製作所が土産開発

滝口製作所が作った模擬切符が入ったキーホルダー

滝口製作所が作った模擬切符が入ったキーホルダー

 西桂町小沼の滝口製作所(滝口金雄社長)は、プラスチックの成型加工技術を生かして、富士急行線の駅の切符が入ったキーホルダーを作った。今後商品化し、土産店などでの販売を目指す。

 同社は医療用のプラスチックケースなどを下請けで作っているが、これまではオリジナル商品が無かった。同社の滝口雄介さん(37)が、町で購入できる土産品が少ないことに着目。土産品メーカーと協議し、オリジナル商品としてキーホルダーを作ることにした。小規模事業者が新商品開発などに使える国の補助金を活用した。

 キーホルダーのプラスチックケースには、富士急行の許可をもらい、かつて富士急行線の駅で発行していた紙製の模擬切符を入れた。種類は大月、三つ峠、寿、富士山、河口湖の5駅あり、駅名のほか、駅番号なども入っている。鉄道ファンの需要を見込んでいる。

 今後、土産品店や道の駅などでの販売を目指すほか、他の鉄道会社とのコラボレーションも計画している。ケースの中は写真などに入れ替えることも可能で、結婚式や同窓会の記念品などとして、オリジナルのキーホルダーを作ることもできるという。

 滝口さんは「町の土産品として定着するとうれしい」と話している。

(2020年2月20日付 山梨日日新聞掲載)

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