2020.3.10

吉田口登山道守ろう

ネットで資金募る

 富士吉田市は富士山の麓から山頂まで続く「吉田口登山道」を後世に残すため、遊歩道や情報発信拠点などの整備に充てる資金をインターネットのクラウドファンディングで募っている。目標は1千万円で、市担当者は「富士山信仰とも深い関係がある登山道を守るため、協力をお願いしたい」と話している。

 吉田口登山道は、江戸時代に隆盛を極めた富士講の信者が富士山に登るルートとして定着。1964年に5合目までを結ぶ富士山有料道路(富士スバルライン)が開通してからは、5合目から山頂を目指す登山が主流となり、吉田口登山道を使う登山者は減少している。市によると、ここ数年は年に1万人ほどが麓から山頂まで登っている。

 市は登山道の維持や管理をするため、インターネットでの募金を実施することを決めた。ふるさと納税制度を活用し、4月24日までに1千万円を集める計画。1月24日に募集を始め、これまでに約600万円が寄せられている。吉田口登山道に続く遊歩道や休憩場所、情報発信拠点を整備するほか、富士山と富士吉田市の関わりを知ることができるモデルコースづくりなどにも取り組む。

 市は麓から富士山頂を目指した登山の歴史や文化を残そうと「歩こっ! 富士山」事業を展開。東京から歩いて富士山を目指す「富士まで歩る講」の実施や、麓から山頂まで登った人を対象に「富士山登山認定書」を発行するなどしている。市富士山課担当者は「麓から登山した歴史や文化を多くの人に伝えたい。後世に残していくための取り組みを応援してほしい」と話している。

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