2020.3.28

御坂トンネル5分短縮

県が新ルート案、全長4.6キロ

国道137号新たな御坂トンネルルート案 山梨県は25日、国道137号で建設を検討している新たな御坂トンネルの概要を発表し、富士河口湖町河口-笛吹市御坂町藤野木間の全長約4.6キロのルート案を示した。現在の御坂トンネル(全長約2.8キロ)を利用した場合と比べ、所要時間は約5分短縮して約5分間となる。総事業費は約300億円を見込む。県は開通や着工の時期を未定としている。

 県道路整備課によると、ルート案は、富士河口湖町河口の国道137号の新西川橋付近から笛吹市御坂町藤野木のカムイみさかスキー場付近の区間で、取り付け道路を含めた延長は約5.5キロ。片側1車線の対面通行を想定している。

 現在のトンネル出入り口は標高約千メートルだが、ルート案の坑口は約880メートルの地点。現在の国道137号では新西川橋付近からカムイみさかスキー場付近まで8.4キロあり、所要時間は約10分。新ルート案では、5分に短縮される。

 現トンネル周辺はカーブが多く、冬季はスリップ事故が多発しているため、カーブを避けたルート案を採用。道路法でガソリンなど危険物の輸送が禁止される5キロ以上のトンネルとならないよう、延長を約4.6キロとした。

 現トンネルは1967年に完成。老朽化が進むことなどを踏まえて、県が新たなトンネル整備を検討していた。新トンネルが整備された場合、現トンネルは廃止する。

 今後、地元との調整に入るほか、地質や水脈などの調査を進め、2024年度を目標に詳細設計に入りたい考え。総事業費は約300億円を見込み、国の財政支援を受けることも想定している。

 25日に甲府・県防災新館で記者会見を開き、ルート案を発表した長崎幸太郎知事は「新たなトンネルの整備により、グローバル化する物流に対応するとともに、富士山噴火などの災害時にも避難路・救援路となる」と強調した。

(2020年3月26日付 山梨日日新聞掲載)

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