2020.4.01
春の雪、観光地追い打ち
「外出自粛」響く
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、東京都や山梨など各県による外出自粛要請が出されて2日目の3月29日、富士北麓地域などの観光地は季節外れの雪が降ったことも影響し、人出が大幅に減った。
忍野村の「忍野八海」は観光客がほとんど訪れず、閑散とした光景が広がっていた。近くにある村の観光案内所を訪れた観光客は午後5時までに4組にとどまり、設置された2015年以降で過去最少の人数だったという。
村観光協会の担当者は「台風や大雨の日でも一定の観光客が訪れるが、外出自粛要請に加えてまとまった雪が降ったことで、かつてないほど人出が少なかった」と話した。
富士河口湖町西湖の西湖いやしの里根場では、降雪で来場者の安全確保が難しいとして臨時休業とした。施設の担当者は「新型コロナウイルスの影響で来場者が非常に少ない中、大雪による休業はさらなる痛手」と話した。
(2020年3月30日付 山梨日日新聞掲載)
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