2020.4.02

溶岩流、市役所襲う恐れ

富士吉田、広域計画見直しへ

 富士山の改定ハザードマップ中間報告の想定では、火砕流が主要道路に到達する恐れがあり、溶岩流が市街地付近に達する時間が従来より短縮された。富士吉田市は対策本部となる市役所が溶岩流の影響を受ける可能性が示されたことを受け、避難計画などの見直しを進める方針。

 富士吉田市内は、市街地を走る国道や東富士五湖道路が火砕流の影響を受ける可能性が示された。市富士山火山対策室によると、東富士五湖道路は主に観光客が、国道は住民が日常的に使い、避難ルートとして重要という。

 市は「溶岩流の到達も早まる可能性があり、現在の計画より早い段階での避難が必要になる」(担当者)と危機感を強めており、ハザードマップ改定後に周辺自治体と一緒に広域避難計画を見直す考えだ。

 堀内茂市長は取材に「万が一に備え、市の対策本部は複数用意する必要がある。市役所だけでなく富士山から離れた場所にも準備したい」と話した。

 鳴沢村総務課の担当者は「溶岩の到達が早い。ハザードマップが改定され次第、住民に速やかな避難が必要だと周知を図る」とした。

 富士河口湖町は、噴火時に住民が国中地域に避難する計画だが、避難先の問い合わせが殺到することが懸念されるという。町担当者は「混乱を避けるため、県は国中地域に一時集結地を設定するなどの対策を講じてほしい」と求めた。

(2020年3月31日付 山梨日日新聞掲載)

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