2020.4.05

観光で財務事務所が連携

甲府、静岡、大津 自転車を軸に振興策探る

 甲府と静岡、大津(滋賀県)の三つの財務事務所が富士山と琵琶湖周辺で連携し、サイクリングを通じた観光振興に取り組んでいる。金融機関の監督が主な業務の財務事務所が広域連携し、経済活性化に取り組む事例が全国であるが、甲府では初めて。2月上旬に滋賀県内で初めての意見交換会を開き、共通のパンフレットを作成、配布することを決めた。

 財務省の出先機関の財務事務所が観光振興に乗り出す背景には、「各地に出先がある財務事務所が広域連携し、地域の資源を組み合わせて相乗効果を生み出すことで、地域経済の活性化につなげたい」(甲府財務事務所の担当者)という狙いがある。琵琶湖がある滋賀県守山市から提案を受けた大津財務事務所が、静岡、甲府の2財務事務所に協力を要請。自治体や民間団体の橋渡し役を担い、2月に意見交換会を開いた。

 意見交換会には3財務事務所や民間のサイクリング団体、県担当者ら約20人が参加。富士山周辺と琵琶湖周辺のサイクリングのルートを紹介する共通のパンフレットを作成し、情報発信することを決めた。今後、3県で連携し、自転車愛好家の受け入れ環境の整備を進める方針も確認した。

 山梨、静岡両県では富士山の周辺を巡り、一部が東京五輪自転車ロードレースの競技コースに採用された「フジイチ」(一周約146キロ)を紹介。滋賀県では琵琶湖を一周し、国が認定する「ナショナルサイクルルート」に選ばれた「ビワイチ」(一周約200キロ)を取り上げる。

 風光明媚な富士山と琵琶湖の周辺は国内外の自転車愛好家に人気があり、特に欧米の観光客の間で高い人気があるという。甲府財務事務所の担当者は「パンフレットは第1段階。第2段階の連携も今後検討し、3県の観光活性化につなげたい」と話している。

(2020年4月3日付 山梨日日新聞掲載)

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