2020.4.07
富士山、桃の里 ひっそり
外出自粛、県内も人影まばら
新型コロナウイルスの感染防止のため、東京都の小池百合子知事らによる外出自粛要請が出されて2回目の週末を迎えた4日、県内の観光地は閑散とした。晴天の一日となったが、桜と富士山の競演が楽しめる富士北麓や桃の花が見頃を迎えている峡東地域でも人影はまばら。観光関係者からは「感染防止のためにはやむを得ないが、かつてない減少で経営にとっては大きな痛手」とため息が漏れた。
「来店者は例年に比べて4割減。春の観光シーズンとは思えない」。富士河口湖町河口の「河口湖スイーツガーデン」の石橋正志店長は肩を落とした。首都圏の知事による外出自粛の要請を受け、売り上げは減少の一途。「売り上げの回復は見込めない」とため息交じりに話した。
同町の富士河口湖観光総合案内所を4日に訪れた観光客は、約30人。4月は例年、1日に600~700人が訪れる。担当者は「かつてないほど観光客が減っている」と嘆いた。
(2020年4月5日付 山梨日日新聞掲載)
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