2020.4.08

恒例の「火入れ」演習場内いぶす

一斉に火をつける関係者=北富士演習場

一斉に火をつける関係者=北富士演習場

 富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合(吉田恩組)と旧十一ケ村入会組合は5日、北富士演習場で恒例の野焼き「火入れ」を行った。

 富士吉田市、山中湖村、忍野村忍草地区の各入会組合役員ら約700人が参加した。演習場内の3カ所で市村ごとに集まって式を行い、午前9時の花火の合図とともに一斉に点火。国有入会地などの下草約1900ヘクタールを焼いた。

 北富士演習場での「火入れ」は、昭和40年代前半から続く恒例行事。

 入会住民が演習場内に持つ入会慣習を主張するとともに、下草を焼いて林産物などの育成や増産を図る目的がある。

 例年は約4千人が参加しているが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、人数を制限して行った。

(2020年4月6日付 山梨日日新聞掲載)

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