2020.5.02
疫病退散を祈願
富士吉田で胎内祭
世界文化遺産・富士山の構成資産「吉田胎内樹型」がある富士吉田市上吉田の吉田胎内神社で29日、恒例の胎内祭が開かれた。儀式では新型コロナウイルスの早期終息を願い、疫病退散を祈願した。
同市上吉田地区の御師の家の当主でつくる「冨士山北口御師団」が主催。関係者が祝詞奏上や玉串奉納をした後、神奈川県横須賀市を拠点とする富士講「丸伊講」の先達・斉藤義次さん(89)らがお焚き上げを行った。
例年は多くの観光客が見守るが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、関係者のみが参加した。
吉田胎内樹型は、富士山噴火によってできた溶岩洞穴。現在の埼玉県志木市の「丸藤講」の先達・星野勘蔵が1892年に発見し、富士講信者が登拝前に身を清める巡礼の場所となった。
(2020年4月30日付 山梨日日新聞掲載)
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