2020.5.11

吉田の火祭り初の中止

神事のみ、山開き関連行事も

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本三奇祭の一つで400年以上の歴史がある「吉田の火祭り」の中止が8日、決まった。北口本宮冨士浅間神社(富士吉田市)によると、中止は初めてという。富士山の開山を告げる富士山開山前夜祭と富士山開山祭も中止される。

 吉田の火祭りは毎年8月26、27の両日に開かれ、26日夜には富士吉田市上吉田地区の国道139号沿いに約90本の大たいまつを設置。富士北麓の夏に終わりを告げる伝統行事で、重要無形民俗文化財に指定されている。毎年約20万人が訪れる。

 主催する神社とふじよしだ観光振興サービスの担当者が8日、祭りの実施について協議。多くの観光客が訪れることを踏まえ、感染予防のために中止することを決めた。みこしの練り歩きも行わず、神社関係者による神事のみとする。上文司厚宮司は「中止は初めて。観光客の感染防止のためやむを得ない」と話した。

 一方、神社などは富士山の開山を告げる富士山開山前夜祭と富士山開山祭の中止も決めた。県が夏山シーズンに吉田口登下山道を閉鎖する方向で検討していて、富士登山ができない可能性があることなどを踏まえた対応。

 手力男命が神社内にある吉田口登山道の起点「登山門」のしめ縄を断ち切る行事などを行わない。

(2020年5月9日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別