2020.5.20

宿泊キャンセル37万人

県内6市町村、外出自粛響く

 新型コロナウイルスの感染拡大に関連し、山梨県内の宿泊施設で1月以降、宿泊客の予約キャンセルは山中湖や富士河口湖など6市町村で、少なくとも37万人分に上ることが、県内市町村への取材で分かった。訪日客は中国人客の減少が響き、国内客は緊急事態宣言に伴う外出自粛要請、学校休校による部活動の合宿中止が影響したとみられる。

 山梨日日新聞が今月14~15日、県内27市町村に宿泊予約のキャンセル数を尋ねたところ、状況を把握していた甲府、富士吉田、笛吹、富士川、山中湖、富士河口湖の6市町村が回答。合計は37万6630人分に上った。各市町村が調査した宿泊施設は一部で、実際のキャンセル数はさらに膨らむとみられる。

 山中湖村では、2~9月に18万5497人のキャンセルがあった。村は学生らの部活動・サークル活動の「合宿地」として人気で、休校で夏休みの期間が見通せなくなったことが背景にあるという。担当者は「合宿は多人数で長期間滞在する傾向が強く、キャンセルが1組出るだけで大きな影響が出る」と話した。

 富士河口湖町では1~4月に8万7千人がキャンセル。担当者は「個人や団体を問わず国内外の観光客が減っている」と説明する。笛吹市は石和温泉郷と春日居温泉郷内で、1~12月のキャンセルが8万937人。複数の施設によると、キャンセルは中国が1月に海外への団体旅行を事実上禁止して以降、増え始めた。感染が国内で広がると、日本人客でも相次いだ。

 このほか、富士吉田市で2~3月に1万6310人、甲府市で1~3月に6326人、富士川町で2~5月に約560人がキャンセルした。

 感染拡大に伴い、政府は4月7日、東京など7都府県に緊急事態宣言を発令。16日には対象地域が山梨など全都道府県に拡大され、5月の大型連休中も県内の観光地の人出は少なかった。

 今月14日に山梨など39県の宣言が解除されたが、政府は県をまたいだ移動を可能な限り控えるよう呼び掛けており、業界関係者には「影響が長期化する」との見方が出ている。

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