2020.6.01

富士スバルライン閉鎖延長

補修工事、県「2週間程度」

 山梨県は29日、富士山5合目と麓を結ぶ富士山有料道路(富士スバルライン)の通行止め期間を2週間程度延長すると発表した。路面の補修工事などのため今月末まで閉鎖するとしていたが、工事が長引いているという。県は「工事が終われば開通させる」としている。

 通行止め期間の延長は2回目。県道路整備課によると、スバルラインの路面の補修や落石用の防護柵などの工事を行っているが、「引き続き道路修繕の工事が必要」(同課)として延長を決めた。

 スバルラインを巡っては、地元から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため通行止めを求める意見が上がっていた。法令上、感染防止を理由に通行止めにできず、県は工事を目的に4月29日から通行止めとした。

 一方で、感染拡大で打撃を受けている地元の観光団体などは早期の開通を求めている。2週間程度の延長後の対応について、同課は「工事が完了し、パトロールで安全が確認できれば開ける」としている。開通すれば、観光客が5合目に訪れることになる。

 静岡県側では、5合目と麓を結ぶ3カ所の県道を9月10日まで通行止めにすることが決まっている。今夏は山梨、静岡両県が管理する全ての富士登山道が閉鎖される。

(2020年5月30日付 山梨日日新聞掲載)

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