2020.6.09

富士山ガイド、活動資金募る

夏山閉鎖、収入源断たれ苦境

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で富士山の登山道が閉鎖されることなどを受け、今夏の仕事がなくなったガイドたちが、インターネット上で活動資金を募っている。感染収束後に各事業者が行う体験プログラムのチケットを前払いで購入する仕組みで、「苦境を乗り切るために協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

 企画したのは富士山アウトドアミュージアムや富士山登山学校ごうりき、マウントフジトレイルクラブ、富士山ネイチャーツアーズなど山梨、静岡両県のツアーガイドら10事業者。

 夏山シーズンには富士登山のガイドや富士山周辺で行うエコツアーなどを手掛けるが、今夏は感染防止のため富士登山ができない。外国人観光客や、修学旅行で訪れる子どもたちを対象にした青木ケ原樹海や富士五湖などでの体験ツアーも相次いで中止となっている。

 大きな収入源を断たれたことから活動資金集めを企画。「ふじさん『さき旅』プロジェクト」と題したクラウドファンディングで活動資金を募っている。吉田口登山道沿いの富士山信仰にまつわる場所を巡るツアーや湖でのカヤック体験など、各事業者が行うプログラムの体験料を前払いしてもらい、当面の運転資金を確保する。前払いした体験は2021年4月~23年3月に楽しめる。

 各事業者のオリジナルグッズや、これまでの活動で撮影した富士山の写真も販売している。今年8月10日までに250万円を集める計画で協力を呼び掛けている。

 富士山アウトドアミュージアムの舟津宏昭代表は「富士山の自然を生かした観光を維持、発展させ、旅行者の安全を確保するためには事業者の活動が不可欠。ぜひ協力してほしい」と理解を求めている。

(2020年6月7日付 山梨日日新聞掲載)

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