2020.6.21
県内観光地、期待と不安
自粛要請解除へ対策徹底
都道府県境をまたいだ移動自粛要請が19日に全国で解除されることを受け、山梨県内の観光地では18日、受け入れに向けた準備を進めた。関係者には来訪者増加への期待と、新型コロナウイルス感染の再拡大への不安が入り交じった。
5月23日に屋外アトラクションの営業を再開した富士吉田市の富士急ハイランドは19日、在住地による入園制限を撤廃し、全都道府県からの来園者の受け入れを再開する。19日以降も入園時の検温やマスク着用の要請は継続し、屋内アトラクションは当面の間、運休を続ける。休園日の18日はスタッフが入園制限の看板を撤去し、アトラクションの消毒作業を行った。
一方、県は東京など5都道県在住者に要請していた、富士山有料道路(富士スバルライン)の入場自粛を19日付で解除する。
富士河口湖町のホテル「四季の宿 富士山」は感染防止のため、食事の提供は休止を続ける。19日以降の予約は数組にとどまるが、県外からの宿泊客の予約もある。担当者は「従業員も含めて感染再拡大への不安もあるが、宿としてできることは徹底したい」と語った。
(2020年6月19日付 山梨日日新聞掲載)
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