2020.6.23

名所に人波、笑顔も戻る

 都道府県をまたぐ移動の自粛要請が解除され最初の週末となった20日、山梨県内の観光地に多くの観光客が訪れた。施設側は感染防止策を徹底。遊園地のアトラクションには行列ができ、果物狩りにも多くの家族連れが訪れた。一方、感染拡大前は外国人観光客が多く訪れていた富士山5合目などでは「客足の回復はいまひとつ」との声も聞かれた。

多くの車が並ぶ富士急ハイランドの駐車場。県外ナンバーの車も目立った=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から

多くの車が並ぶ富士急ハイランドの駐車場。県外ナンバーの車も目立った=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から

 全国から来園者の受け入れを再開した富士吉田市の富士急ハイランドでは同日、アトラクションに並ぶ来園者が30分~1時間待ちの列をつくった。

 施設は、来園者に大声での発声を控えるよう呼び掛けているほか、来園者の検温などを徹底。担当者は「感染の再拡大につながらないように感染予防策を徹底したい」と話した。

例年は1日当たり5千人以上の観光客が訪れる富士山5合目。20日午前中は数百人にとどまり、外国人観光客の姿もなかった

例年は1日当たり5千人以上の観光客が訪れる富士山5合目。20日午前中は数百人にとどまり、外国人観光客の姿もなかった

 一方、富士山5合目に団体客のバスはなく、マイカーだけが並んだ。土産店「富士山みはらし」は例年、外国人観光客を中心に1日当たり5千人以上訪れるというが、この日は正午までに数百人が来店するにとどまり、団体客はなかった。

 堀内勉支配人は「例年、店内はすれ違いが難しいほどの人出。国内外からの団体客が来ない限り厳しい状況は続くだろう」と話した。

(2020年6月21日付 山梨日日新聞掲載)

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