2020.7.03

富士山閉鎖、異例の大祓

冨士浅間神社、5合目ひっそり

茅の輪をくぐる参加者=富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

茅の輪をくぐる参加者=富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

 富士吉田市上吉田の北口本宮冨士浅間神社(上文司厚宮司)は30日、けがれをはらう恒例の儀式「夏越の大祓」を行った。例年は富士山の開山を告げる前夜祭とともに実施するが、今シーズンは新型コロナウイルスの感染予防のため富士登山ができないことから、大祓のみを行った。

 参列者を神社関係者らに限定。約50人が境内に設置した直径約2.5メートルの茅の輪を次々にくぐり、罪やけがれを払った。罪などを託した人形も焼いた。大祓には疫病退散の効果もあるとされ、感染の早期収束も願った。

 一方、富士山5合目は例年なら御来光を見ようと山頂を目指す登山客で混雑するが、今年は登山道の閉鎖に加えて悪天候もあり、ひっそりとしていた。初めて富士山を訪れたという福岡市の会社員男性(37)は「天気に恵まれなかったのは仕方ないが、ここまですいているとは思わなかった」と驚きを隠さなかった。

 5合目では感染防止のため、一度に入場できる車の台数を250台に制限。富士山五合目観光協会の小佐野昇一会長(53)は「普段なら山開きを前に意気込む日だが、観光客の姿がほとんどなく残念」としつつ、感染症対策に万全を期す考えを示した。

(2020年7月1日付 山梨日日新聞掲載)

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