2020.7.10

木と遊び木に学ぶ

吉田恩組の森林学習施設が完成 ツリーハウスや工作体験

完成した森林学習施設=富士吉田市上吉田

完成した森林学習施設=富士吉田市上吉田

 富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合(吉田恩組、渡辺正志組合長)が富士吉田市上吉田で建設を進めていた森林学習施設が完成し、3日、竣工式が行われた。県産材などの木材を使ったおもちゃやツリーハウスなどを用意。子どもたちの木育・森林体験学習の拠点として活用する。

 吉田恩組によると、施設は吉田恩組事務所の南側。地上2階地下1階の鉄骨造りで、延べ床面積は1988平方メートル。総事業費は約18億円。国から約9億6千万円の補助を受けた。

ツリーハウスや遊具が設けられたスペース=富士吉田市上吉田

ツリーハウスや遊具が設けられたスペース=富士吉田市上吉田

 施設内には、木材を自由に組み合わせて楽しめるおもちゃや、けん玉などを用意。ツリーハウスは四つあり、空中に張ったロープの上で遊べる遊具もある。木を組み合わせた高さ7メートルのらせん階段や、赤ちゃんが楽しめる専用スペースも整備。ドングリや木の枝を利用した木工クラフトの体験室のほか、入会権の歴史などを説明するパネルや映像で振り返るシアターも設けた。

 式には関係者約60人が出席。渡辺組合長は「子どもたちに木のぬくもりを感じてほしい。県内外から多くの人が来てくれることを期待している」などとあいさつした。

 施設は4月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期になっていた。おもちゃなどは定期的な消毒を徹底。入り口には手指用の消毒液を用意している。

 施設は23日にオープンする。火曜日休館。営業時間は午前10時~午後4時だが、当面は午後3時まで。誰でも利用が可能で、入館料は大人500円、中学生以下は250円。

(2020年7月8日付 山梨日日新聞掲載)

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