2020.7.17

西湖畔キャンプ場水没

長雨で水位上昇「コロナに加え痛手」

水位が上昇している西湖=富士河口湖町西湖

水位が上昇している西湖=富士河口湖町西湖

 山梨県内で7月に入り降雨が続いている影響で、富士河口湖町の西湖は水位が上昇し、湖畔のキャンプ場でテントを張るスペースが水没する被害が出ている。新型コロナウイルスの影響から立ち直る矢先に起きた水没に、経営者は「非常に痛手」と嘆く。西湖と河口湖は放水を続けているが、県は「水位の正常化には時間を要する」との見方を示す。

 県富士・東部建設事務所吉田支所によると、西湖の14日現在の水位は、7月の平均水位を2・3メートル上回っている。水門を管理する東京電力に要請し、1日から毎秒2トンを西湖から河口湖に放水。6日からは毎秒4トンに増やした。

 西湖湖畔の「湖畔キャンプ場」では7月上旬から浜が浸水し、テントを張るスペースが7割ほど減少。例年は70張りほどのテントを設営できるが、浸水で20張りほどのスペースしかないという。

 浸水した浜に立ち入らないよう、パイロンを設置。キャンプ場の三浦仁代表(57)によると、今年は感染拡大の影響で4~5月に休業し、5月末以降は営業を再開して個人客を中心に週末はにぎわったという。夏に期待を掛けていた矢先の出来事に「コロナに輪を掛けて非常に痛手。台風シーズン前の7月に浜が浸水するのは経験がない。一日も早く水位が下がってほしい」と願う。

 富士五湖ではこのほか、河口湖、山中湖、本栖湖、精進湖でも水位が高い状況が続く。河口湖では、県が9日から湖畔の嘯治水トンネルを開放し、東京電力と合わせて毎秒14トンの放水を開始。9日から25センチほど減少したが、基準水位を約50センチ上回っている。

 担当者は「今後も雨が予想されていて、水位が平常に戻る見通しを示すのは難しい。放水を続けて適正な水位に戻したい」と話している。

(2020年7月15日付 山梨日日新聞掲載)

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