2020.7.30
富士山マイカー規制2週間
入場制限実施なし
富士山5合目と麓を結ぶ富士山有料道路(富士スバルライン)のマイカー規制は、11日の開始から2週間がたった。県は新型コロナウイルス対策として富士山5合目の来訪者や車両数を規制しているが、富士登山ができないことなどから通行台数は例年より少なく、27日までに入場制限をした日はなかった。富士吉田・富士山パーキング(県立富士北麓駐車場)に駐車したマイカーも、昨年同時期に比べて1割未満にとどまった。
11日に始まったマイカー規制で、県は5合目の来訪者を750人までに制限。1日の入場台数の上限をバスは35台、タクシーや電気自動車は15台ほどと定め、台数が上限に達している場合は通行規制する。
県道路公社によると、11日~27日の観光ツアーなどの大型バス(シャトルバス除く)の通行台数は計19台で、1日の最大は11日の4台だった。タクシーは計24台で、1日の最大は12日の5台。担当者は「スバルラインの利用者は例年に比べて極端に少ない」と話す。
一方、シャトルバスに乗車する観光客は富士山パーキングにマイカーを停車する。駐車したマイカーは27日までに計570台。昨年同時期(6027台)の1割に満たなかった。1日当たりは15日が3台で最も少なく、最も多かったのは4連休中の24日で144台だった。
富士山パーキング観光案内所の担当者は「富士登山ができないことに加え、長雨も重なり、観光客は異例の少なさ。シャトルバスの乗客がほとんどいない日もある」と話している。
(2020年7月28日付 山梨日日新聞掲載)
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