2020.8.02

河口湖水位上昇、再び放水

河口湖からの放水路(右奥)と宮川の合流地点。放出された湖水の影響で増水している=富士吉田市内

河口湖からの放水路(右奥)と宮川の合流地点。放出された湖水の影響で増水している=富士吉田市内

 長雨の影響で河口湖の水位が上がっていることから、県は30日、湖畔の嘯治水トンネルを使い、桂川への放水を始めた。今月2度目の放水で、7月に2度放水するのは1994年の供用開始以来初めて。

 県富士・東部建設事務所吉田支所によると、河口湖の水位が浸水被害が起きない目安である「基準水位」を41センチ上回ったことから、午後2時にトンネルを開放。毎秒6トンのペースで放水している。湖水は宮川に流れ、桂川に合流する。これとは別に東京電力も放水していて、10日ほどで適正な水位に戻る予定。

 県は9~21日にも放水を実施。トンネルを使った放水は、98年の8~11月に2回、2011年の9~10月に2回、18年10月に1回行われている。今回で7回目となる。

 支所担当者は「台風シーズン前に2度の放水を行うのは異例。周辺地域に浸水被害が起きないよう放水を行いたい」と話している。

(2020年7月31日付 山梨日日新聞掲載)

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