河口湖音楽祭、ネット配信
15~23日、宮川彬良さんらゲスト
今年の夏はステイホームで音楽を楽しんで-。富士山の麓で多彩な演奏とイベントを繰り広げる「富士山河口湖音楽祭」が今夏、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、インターネットを使った動画配信など「オンライン音楽祭」として開かれる。期間は8月15~23日。19回目となる今年は、テレビでもおなじみの宮川彬良さんや、打楽器奏者の池上英樹さん、サクソフォン奏者の上野耕平さん、シエナ・スピリッツら多彩なゲストが出演する。
富士山河口湖音楽祭は世界的指揮者である佐渡裕さんの監修で2002年に始まった。全国でも注目される住民参加型の企画で、町中にあふれる良質な音楽を通し、人々の交流を図ってきた。
20回の節目となる来年に向けて「なんとか19回目をつなげていきたい」(担当者)と、オンライン音楽祭として企画。公開リハーサルを含む6プログラムを河口湖ステラシアターからインターネットで無料配信する。
プロだけでなく、公募の市民合唱団や中学生バンドによる演奏も大きな特色。音楽祭のために編成された約30人の特別合唱団が宮川さんと共演し、富士の麓からコーラスを響かせたり、県内中学校の吹奏楽部有志で構成する特別バンドがステージに立ち、演奏を披露したりする。ステラシアターで演奏するモデルバンドと全国の吹奏楽愛好家がオンライン合奏する企画もある。プログラム日程などは音楽祭ホームページやフェイスブックなどで配信する。
実行委員会は「安心安全の観点から一般の人が来場するプログラムは中止となるが、新しい形の楽しみ方を提案したい」としている。
(2020年8月7日付 山梨日日新聞掲載)